ガソリンスタンドにお客さんが殺到する謎
以前、ガソリンスタンドでアルバイトをしていた時、 どうしても解明できない不思議な現象があった。
それは「複数のお客さんがほぼ同時に殺到する」という現象。
自分が勤めていたスタンドは駅から離れた商店街の一番はじにあって、 お客さんの数はそれほど多くはなかった。
しかし、一台のお客さんが来たと思うと数秒後にもう一台、 さらに数秒後にもう一台という具合に、ほんの短時間に 一気にお客さんが殺到するということがしばしば起きた。
あまりにも頻繁にこの現象が起きるので、一緒に働いていた同僚に どう思うか質問してみたことがある。
同僚はしばらく考えたあと、「信号のタイミングじゃない?」と答えた。
しかし信号が変わるタイミングは毎回同じはずなのに、どうしてそれが お客さんの殺到につながるのか、いまいち釈然としない。
別の人は「前の車が入るのを見て思わず自分も入りたくなるんじゃないか」 と言っていたけど、燃料がなくなるタイミングは人それぞれだろうから、 そんな気まぐれの一致がいつも続くとも思えない。
自分は仕事中どうしてこの現象が起きるのだろうと考え続けたけれども、 あいかわらずスタンドは暇なときは何時間もまったくお客さんが来ないのに、 一台来たと思ったら堰を切ったように次から次へ来店が続いててんやわんやになる。
結局仕事をやめるまでに、はっきりした答えをみつけることはできなかった。
そして今でも時々どうしてだろうと考えたりしている。